福山雅治さんといえば、歌いながらギターを弾く姿が印象的です。ライブの力強い演奏だけでなく、映画『マチネの終わりに』で見せたクラシックギターが気になった人もいるでしょう。
本人が語るギターとの出会いは、13歳の頃。長い演奏歴があっても、クラシックギターには新しく向き合い、公式動画では初心者へ弾き方を伝えています。
この記事では、ギターを始めた時期、本人が紹介した愛用楽器、練習動画の探し方、映画での挑戦を整理します。「上手い・下手」という印象だけでは見えない、楽器との関係をたどってみましょう。
福山雅治のギター歴は13歳の頃から!原点はロックとの出会い
2026年3月のMANTANWEBのインタビューで、福山さんは13歳の頃にギターと出会ったと振り返っています。
当時は思春期らしい閉塞感やいら立ちもあった一方、ロックやギターに触れ、音楽の中で気持ちを解き放てたそうです。本人にとってギターは、演奏技術を覚える道具である以前に、心が自由になる感覚を与えてくれた存在だったのですね。
この取材は、長崎でのフリーライブを映画化した『月光』に関するもの。大人になって故郷で音楽を届ける仕事の中にも、少年時代に感じた自由がつながっていることが伝わります。
コードと一緒に「立ち方」も練習していた
ギターを始めた頃の話には、福山さんらしいエピソードもあります。
2021年の『福のラジオ』公式放送後記によると、初心者のリスナーから演奏中のパフォーマンスについて質問された際、福山さんは、コードを覚えるのと同時に鏡の前で見せ方を研究していたと説明しました。
考えていたのは、ストラップの長さ、ギターを持つ高さ、立ち方。音が鳴ればよいというだけでなく、ギターを持った自分がどう見えるかも大切にしていたのです。
ライブで見える姿は、その場だけの勢いではなく、こうした若い頃からの関心ともつながっているのでしょう。演奏映像を見る際は、手元に加えて姿勢にも注目すると、違った楽しみ方ができます。
出典:TOKYO FM/2021年11月27日の公式放送後記
福山雅治が使うギターは?本人が紹介したアランフェス
福山雅治さんのギターのメーカーが気になる人に向けて、本人の発言から確認できる一例を紹介します。
2019年の『福のラジオ』では、クラシックギターを選びたいというリスナーの相談に対し、自宅練習やライブで使っているものとして、日本の「アランフェス」を挙げています。実際に弾きやすいと感じていることも話していました。
ただし、これはクラシックギターについての2019年の発言です。福山さんが使うすべてのギターがこのメーカー、という意味ではなく、現在の使用楽器の全一覧でもありません。
ライブや録音では、曲、奏法、欲しい音によって楽器が変わります。「福山さんのギター」と一括りにせず、どの時期に、どの演奏で使っていたものかを分けて見るのが確実です。
初心者が見るなら、本人の「福山流ギター術」へ
演奏を聴くだけでなく、本人の説明を見たい人には、福山雅治さんの公式YouTubeの「福山流ギター術」が入り口になります。
2020年に公開された動画には、基礎、曲の演奏のコツ、カッティングをテーマにしたものがあります。知りたいことに合わせて選ぶと、長い演奏映像を手探りで探すよりも目的を絞れます。
- 「福山流ギター術 ~基礎編~」:まず基本の話から見たい人へ。
- 「『虹』演奏する時のコツ編」:楽曲を具体的に取り上げた解説。公式説明では、弾き語りに挑戦する9歳の少年に向けた動画とされています。
- 「『幸福論』カッティングの秘密」:リズムを刻む演奏に関心のある人へ。
「自分にはまだ難しそう」と思っても、まずは一つの曲、一つの疑問から見る方法があります。この記事ではコード譜や歌詞を転載せず、本人が公開している解説へ案内しています。
『マチネの終わりに』ではクラシックギターに初挑戦
長いギター歴があっても、新しい奏法は別の挑戦だった
2019年公開の『マチネの終わりに』で、福山さんはクラシックギタリストの蒔野聡史を演じました。
初日の舞台あいさつでは、普段のポップスやロックのギターと違い、クラシックギターはゼロからのスタートだったと話しています。撮影前は不安があり、自分の手に似たギタリストを代役として用意してほしいと監督に相談したことも明かしました。
ギターを長年弾いているから、別のジャンルもそのまま簡単にできるわけではなかったというところが、興味深い点です。
映画で楽器を演奏する姿を観るときも、音だけでなく、違う奏法に体を慣らしていく役作りがあったことを知ると見え方が変わります。
出典:MANTANWEB/2019年11月1日の舞台あいさつ取材
同年11月13日の舞台あいさつでは、ステージ用も含めて6本ほどギターを購入したとも話しています。共演の石田ゆり子さんもギターを買ったと明かし、福山さんが驚く場面がありました。役作りで始まった挑戦が、作品の外で楽器を楽しむ気持ちにも広がっていたのですね。
出典:MOVIE WALKER PRESS/公開記念舞台あいさつ取材
「本人が弾いた曲」とサントラ全体の演奏担当は分けて確認
この映画については、「曲は全部福山さんが弾いているの?」という点も整理しておきたいところです。
福山さんの公式サイトにあるサウンドトラックの案内では、福田進一さんによるギター作品の演奏に加え、福山さん自身が演奏した「幸福の硬貨」も収録されると説明されています。
つまり、福山さんの挑戦は公式に確認できる一方、サントラに収められたギター演奏をすべて本人のものとして紹介するのは正確ではありません。日本コロムビアも、クラシックギター監修が福田進一さんであることを案内しています。
演じる人、指導・監修する人、録音された曲の奏者。それぞれの役割を知ることで、作品の音楽をより丁寧に楽しめます。
出典:福山雅治公式サイト/サウンドトラック発売案内、日本コロムビア/福田進一の監修情報
ギターは作曲の出発点でもある
福山さんとギターの関係は、ステージで弾くことだけには収まりません。
2017年のインタビューでは、井上鑑さんとの制作を振り返り、初めの頃はギター1本で作ったものを渡し、アレンジをやり取りしていたと説明しています。その後は複数の楽器を含めたデモを自分で用意するなど、作り方も変化したそうです。
聴き手に届く完成した曲の手前には、ギターを弾きながら形を探す時間がある。歌の伴奏としての役割に加え、曲を生み出す道具でもあることが分かります。
まとめ|福山雅治のギターは、少年時代から続く表現の道具
福山雅治さんは13歳の頃にギターと出会い、演奏だけでなく見せ方や曲作りにも向き合ってきました。『マチネの終わりに』では新しい奏法へ挑み、公式動画では学びたい人へ弾き方を伝えています。
次に演奏を観るときは、楽器の名前だけでなく、曲に合わせた音や姿勢にも注目してみてください。長く弾き続けながら、新しい表現を探す姿も見えてきそうです。
セレブ論 – cereb-ron 
