米倉涼子の英語の勉強法は?発音練習とCHICAGO出演までの努力を解説

英語の音声練習用ノートとヘッドホン、ダンスシューズを置いた舞台稽古場のイメージ

米倉涼子さんといえば、ドラマでの堂々とした姿に加え、ミュージカル『CHICAGO』でブロードウェイの舞台に立ったことでも知られています。「もともと英語が得意だったの?」「どんな勉強をしたの?」と気になりますよね。

結論からいうと、本人が語っているのは、得意な英語を生かした挑戦というより、役を演じるために学び直した経験です。レッスンを受けるだけでなく、録音を聞き、苦手な音に向き合っていました。

この記事では、主に2012年の初出演前後の取材と、2022年の本人インタビューから、米倉涼子さんの英語の勉強法をたどります。当時の練習と、私たちが取り入れやすい工夫を分けて紹介します。

米倉涼子はもともと英語が得意だった?

2022年のニューズウィーク日本版のインタビューでは、英語が得意だったかという質問に否定的に答えています。高校卒業後に英会話を学ぶ学校に通ったものの、『CHICAGO』のロキシー役に取り組む際に、改めて勉強したと振り返りました。

同じ取材で挙げていたのが、共演者アムラ・フェイ・ライトさんの存在です。日本語での上演に向けて努力する姿を間近で見たことが、自分も海外で挑戦したいという気持ちにつながったそうです。

ここで注目したいのは、先に「英語を使ってやりたいこと」があった点。語学の上達そのものをゴールにするより、演じたい役があるから学ぶ、という順序だったのですね。

出典:ニューズウィーク日本版・本人インタビュー(2022年9月9日)

英語のレッスンは多いときで週3回

2012年3月の出演発表会見を伝えたオリコンによると、米倉さんはドラマの仕事と並行し、多いときには週3回の英語レッスンを受けていました。さらに、約2カ月に1回、英語で演じた『CHICAGO』の映像をプロデューサーに送っていたといいます。

「勉強してから、いつか実力を見てもらう」のではなく、準備の途中にも演技を届けていたわけです。語学だけを切り離さず、歌や芝居の中でどう使えるかまで確かめる取り組みだったことが分かります。

ただし、週3回は当時の忙しい時期に報じられた回数です。現在も同じ頻度で通っている、あるいは同じ回数なら誰でも同じ成果が出る、という意味ではありません。

出典:オリコンニュース・ブロードウェイ出演発表会見(2012年3月16日)

発音練習は「苦手な音」と録音に向き合う

英語の勉強法で特に具体的なのが、2012年7月のエンタメOVOのインタビューです。米倉さんは発音について、HERやARE、LとRなどの難しさを挙げ、アムラさんが録音してくれた音声を繰り返し聞いていたと話しています。

難しい専門用語だけが壁になるわけではありません。見慣れた短い単語でも、舞台でせりふとして届けようとすると課題になる。その細かさが伝わるエピソードです。

「英語全体が苦手」で終わらせず、どの音が難しいのかを具体的にする。この視点は、一般の英語学習でも参考になります。見本と自分の声を比べるなら、一度に長い文章へ挑まず、短い一節から確かめると違いを探しやすそうです。

出典:エンタメOVO・発音練習についての本人の回答(2012年7月6日)

日本語版の経験があっても、英語の歌は別の難しさがある

米倉さんは、英語では一つの音に入る言葉の数が日本語と違い、日本語で歌う感覚のままでは難しかったと説明しています。また、単語だけなら発音できても、フレーズになると難しいことや、言葉の意味を調べて理解する過程にも触れています。

日本語で役を知っているから、そのまま英訳して口にすればよいわけではないのですね。原語の韻や冗談も含めて理解しようとしていたことが、同じ取材からうかがえます。

歌詞を覚えることと、意味を伴って観客に届けることは別の課題。米倉さんの英語とブロードウェイの関係を知るには、発音のきれいさだけでなく、こうした作品への向き合い方にも目を向けたいところです。

出典:エンタメOVO・英語で演じる難しさについて(2012年7月6日)

2012年、ニューヨークで英語の舞台へ

デイリースポーツの初日取材では、本格的な英語レッスンを2011年4月に始め、2012年5月下旬にニューヨークへ渡った経緯が紹介されています。現地では日本人スタッフとも英語で話すなど、準備を重ねました。

そして現地時間2012年7月10日、ニューヨークのアンバサダー劇場で『CHICAGO』のロキシー役として初日を迎えています。英語の勉強を舞台で使う、という目標が現実になった日です。

年表にすると一行でも、その間にはレッスン、映像での確認、発音、歌、現地での準備があります。「すぐにペラペラになった」という話として捉えるより、必要な課題を積み重ねた歩みとして読むほうが、参考になるのではないでしょうか。

出典:デイリースポーツ・ブロードウェイ初日取材(2012年7月12日)

米倉涼子の勉強法から取り入れたい3つの工夫

ここからは取材で確認した経験を基にした、読者向けの練習案です。米倉さん自身が、この手順や時間配分を実践したという紹介ではありません。

1.使いたい場面を一つ決める

旅行先で注文する、好きな作品の短い会話を理解するなど、まずは場面を絞ります。「英語ができるようになりたい」より、何を練習すればよいか選びやすくなります。舞台を目指す必要はなく、自分にとって楽しみな場面で十分です。

2.短い音声を、意味とセットで練習する

学習用の見本音声から短い一節を選び、意味を確認して聞き、自分でも声に出します。何となく音をまねるだけで終わらず、誰に何を伝える言葉なのかまで考えると、丸暗記との違いが生まれます。

3.一度に直すところを増やしすぎない

自分の声を録音したら、語尾や区切り方など、気になる点を一つ選んで練習します。可能なら講師に聞いてもらいましょう。うまく言えない部分が具体的になれば、次に取り組む内容も決めやすくなります。

教材を選ぶときも、音声が聞けること、意味を確認できること、自分の目的に合うことを基準にすると整理しやすくなります。有名人と同じ教材を使うことだけにこだわる必要はありません。

また、聞き取れない部分と、聞けば分かるのに口から出ない部分は分けてメモすると、練習の狙いが明確になります。毎回新しい表現を増やすより、前回つまずいた一節をもう一度試す日があってもよいでしょう。成果を急ぐより、小さな違いを確かめられる練習にしたいですね。

英語力の数字より、実際に何に取り組んだかを見る

「米倉涼子さんの英語力はどれくらい?」と知りたくなっても、今回確認した取材だけでTOEICの点数や資格の級を判断することはできません。舞台で役を演じる力と、試験や日常会話で求められる力も、すべて同じではありません。

一方で、本人の言葉から分かることはあります。苦手意識があっても役のために学び直し、音声を頼りに発音を磨き、英語で実際に表現する機会へつなげたということです。

華やかな本番だけを見ると遠い存在に感じますが、短い音に苦戦する姿は身近でもあります。まずは自分が使いたい一言を決めて、聞く、意味を確かめる、声に出すところから始めてみたいですね。

ほかの俳優の学び方も気になる方は、杏さんのフランス語学習とノート習慣もどうぞ。

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