森崎ウィンさんの英語を聞いて、「どうしてこんなに自然に話せるの?」「子どもの頃から英語だけで育ったの?」と気になった人もいるのではないでしょうか。
その土台には、ミャンマーで祖母の英語教室に触れて育った経験と、仕事を通して英語を学び直してきた積み重ねがあります。最初の言語はミャンマー語で、日本語も来日後に身につけました。
ただし、幼い頃から英語を聞いていたからといって、仕事で何も困らなかったわけではありません。本人のインタビューと連載をもとに、英語を話せる背景、ハリウッドでの苦労、2026年に語った学習まで見ていきましょう。
森崎ウィンが英語を話せる理由は、祖母の教室が原点
森崎さんはミャンマーで生まれ、10歳まで現地で暮らしていました。2019年のヤマハ英語教室のインタビューでは、自宅で祖母が英語教室を開き、毎朝英語の授業が聞こえる生活だったと振り返っています。
教室には大学生やパイロットを目指す人など、さまざまな生徒が来ていました。勉強の時間だけ英語を聞くというより、暮らしの中に英語の音がある環境だったのですね。
祖母の授業では音楽も使われ、歌や動きを交えて学んでいたそうです。ミャンマー語を母語としながら、英語にも早くから触れていたことが、発音や音への親しみの背景にあります。
一方で、英語で育った環境を「努力なしですべて話せた」と受け取るのは正確ではありません。後の本人の説明では、英語から離れた時期や、再び勉強を始めた経緯も明かされています。
出典:ヤマハ英語教室・本人インタビュー(2019年12月10日)
何カ国語を話す?ミャンマー語・日本語・英語の関係
森崎さんは、ミャンマー語・日本語・英語を使うトリリンガルとして紹介されています。2021年のJ-WAVEのトークでは、本人が第一言語はミャンマー語と説明しています。
日本語は日本に来てから話せるようになり、日本で暮らす時間が長くなるにつれ、考えたり夢を見たりするときには日本語を使うようになったといいます。
| 言語 | 本人が話している背景 |
|---|---|
| ミャンマー語 | 第一言語 |
| 日本語 | 来日後に身につけ、考えるときにも使う言語に |
| 英語 | 幼少期から触れ、仕事や学習を通して磨いてきた |
三つの言語を同じ時期に、同じ方法で覚えたわけではないことが分かります。何語を話せるかだけでなく、それぞれをどんな場で使ってきたかを見ると、経歴が理解しやすくなります。
出典:J-WAVE NEWS・本人のトーク(2021年10月21日)
『レディ・プレイヤー1』を機に英語を学び直した
2023年のECCのインタビューによると、来日後は母親に英単語を教わっていましたが、日本の生活に慣れるにつれ、一度英語から離れた時期があったそうです。
再び勉強するきっかけとなったのが、映画『レディ・プレイヤー1』のオーディションでした。語学スクールで学ぶ機会を得て、英語に向き合い直します。
森崎さんは2018年公開の同作でハリウッドデビュー。2017年の電通報の取材では、役者に求められた条件が日本語と英語のバイリンガルだったと話しています。それでも本人は、当時の自分を英語が非常に流暢な人としては説明していません。
幼少期の経験を土台にしながら、必要な仕事へ向けて準備し直したという流れです。話せる人でも、現場で使うために改めて学ぶ時間があったのですね。
出典:ECC・本人インタビュー(2023年5月31日)、電通報・本人取材(2017年3月27日)
ハリウッドの撮影では、英語の聞き取りにも苦労
アメリカ映画への出演と聞くと、撮影もアメリカだったと思いがちですが、『レディ・プレイヤー1』の撮影はイギリスで行われました。電通報では、2016年6月に撮影が始まったことも紹介されています。
ヤマハのインタビューで森崎さんは、最初はイギリス英語を理解するのが難しく、アメリカ英語でもゆっくり話してほしいと感じることがあったと明かしています。カメラテストの間は通訳がつき、本番に入る段階から自分で対応することになったそうです。
そして約4か月の撮影を通し、英語が磨かれたと振り返っています。発音が自然に聞こえることと、速い会話や指示をすぐ理解できることは別だったのですね。
華やかなデビューの裏には、分からないままにせず、現場の会話に入っていく必要がある毎日がありました。最初から何でもできたという話より、学ぶ過程が見えるエピソードです。
分からないときに聞き直すことが、現場を変えた
2020年の転職typeの取材では、周囲と張り合おうとして、自分を追い込んでいた時期があったと話しています。そこで変えたのが、分からないことを素直に認める姿勢でした。
指示を聞き取れなかったときや意味がつかめなかったときは、もう一度説明してほしいと頼む。そのように切り替えると気持ちが楽になり、現場で動きやすくなったそうです。
英語ができるように見せることより、相手の意図を確かめること。仕事で必要なやり取りを成立させるために、聞き直す行動が大切だったことが伝わります。
これは「ハリウッドに出た人だから失敗しない」というイメージとは少し違います。聞き取れない場面にも対応する姿勢まで含めて、森崎さんの英語での仕事を考えたいところです。
出典:20’s type・本人インタビュー(2020年8月19日)
森崎ウィンの英語の勉強法は?時期ごとに整理
本人の発言を読むと、同じ方法だけをずっと続けたのではなく、そのときの課題や生活に合う学習を選んでいることが分かります。
2023年:オンライン英会話で文法にも取り組む
ECCの取材では、オンライン英会話でフリートークや教材を使った学習をしていると話しています。発音には慣れていても、文法が崩れることがあるため、その部分を重点的に学んでいたそうです。
聞く、話す、文法を整えるといった力を、一まとめに「英語力」と捉えないことも大事ですね。自分に足りないところを見て学び直す姿が印象に残ります。
2024年:洋楽や字幕の洋画を繰り返し楽しむ
2024年5月のぴあの連載では、洋楽を聴いたり、洋画を字幕で見たりする習慣を紹介しています。何度も触れるうちによく出るフレーズが耳に残る、という本人の実感です。
同じ連載では、英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』について、自分もリスナーと一緒に学べる仕事だと説明していました。教える側の完成した人というより、学ぶ機会を喜んでいる姿が見えます。
2026年:空き時間にAI英会話アプリで基礎から
2026年2月の連載では、AI英会話アプリ「スピーク」で基礎から学んでいると明かしました。急に空き時間ができる仕事のため、相手と予定を合わせずに始められる点を気に入っているそうです。
使う頻度を増やすことが大切だという考えも語っています。なお、これは2026年2月時点の本人の利用例です。アプリの現在の料金や機能、効果を保証する紹介ではありません。
学びを続けるきっかけは「英語を話す推し」でもいい
2023年のぴあの質問企画では、英語を話す好きな人を見つけ、その人の曲やインタビューに触れる方法を挙げています。もっと知りたいと思う相手がいれば、自分から調べたくなるのではないかという提案です。
教材だけでは気持ちが続かないときも、好きな俳優が何を話しているか知りたい、歌詞の意味が気になる、という興味は入り口になりそうです。本人も勉強中だとしたうえでの言葉なので、無理に完璧を目指す話として受け取らずに済みますね。
出典:ぴあ・100の質問 第104回(2023年8月15日)
まとめ:幼少期の環境と、学び直しの両方がある
森崎ウィンさんの英語には、祖母の教室で育った経験に加え、オーディションや撮影に備えて学び直した時間があります。ハリウッドの現場でも聞き取りに苦労し、分からないことを聞く姿勢へ切り替えていきました。
2026年にも基礎から学ぶ方法を話しており、「話せるから勉強は終わり」という捉え方ではありません。仕事や人との出会いに合わせて使い続けるところに、森崎さんの英語との付き合い方が表れているのではないでしょうか。
セレブ論 – cereb-ron
