「野田クリスタルさんのゲームって、どんなゲーム?」「芸人さんが本当に作っているの?」と気になっていませんか。テレビで見たネタの印象と、Switchで販売されている作品が、まだつながっていない方もいるかもしれません。
野田クリスタルさんは、独学でプログラミングを学び、自作ゲームを発表してきた芸人です。一方、Switch向けのシリーズはカヤックなどと組んだ共同開発。個人制作から始まり、人を巻き込みながら広がったのが「野田ゲー」です。
今回は本人インタビューと公式紹介を基に、ゲームの面白さを生む発想と、PARTY・WORLD・MAKERの違いを整理します。実機を遊んだ感想や採点ではなく、開発者の考えと作品の仕組みを知るための記事です。
野田クリスタルのゲームとは?遊ぶ人であり、作る人でもある
マヂカルラブリーの野田クリスタルさんは、ゲーム好きとして知られるだけでなく、自分で作ったゲームをお笑いのネタにも使ってきました。2020年の『R-1ぐらんぷり』では、自作ゲームを使ったネタで優勝しています。出典:チイコミ!・野田クリスタル本人インタビュー
ゲームを実況する芸人というだけでなく、ルールやキャラクターを生み出す側でもあるところが特徴です。画面の中で予想外の出来事が起き、遊ぶ本人や見ている人が思わず反応する。そのやり取りまで含めて、お笑いにつながっています。
任天堂の取材では、漫才以外のもので笑いを取るライブの企画で、ゲームを作って見せたら面白いのではないかと考えた、と話しています。出典:任天堂・『スーパー野田ゲーPARTY』開発者インタビュー
野田クリスタルのゲーム作りは独学!使い始めた言語はHSP
本人は複数の取材で、プログラミングを独学で覚えたと説明しています。エンジニアtypeの2020年の取材では、本を買い、ネットで調べながら、WindowsでPCゲームを作り始めたと話しました。使ったのはHSPという開発言語です。
ただし、最初から自由自在に作れたわけではありません。当初思い描いていた大作のようなゲームは難しく、公開されているコードを触り、付け足しながらできることを増やしていったそうです。出典:エンジニアtype・独学での制作を振り返る本人取材
「芸人なのに突然ゲームを作れた」というより、作れない部分にぶつかるたびに、手を動かして試してきた人なのですね。知識を一通り覚えてから作品にするのではなく、作りたいものが先にあり、必要なことを調べる順番でした。
子どもの頃には『RPGツクール』でゲームを作っていた
ベネッセの取材では、小学生の頃から『RPGツクール』でゲームを作っていたことも明かしています。何時間もかけて作ったものが、遊ぶと10分にも満たない。それでも、短い作品として完成はさせたそうです。
野田さんにとって、プログラミングは目的そのものではなく、頭の中のゲームを形にする手段でした。きれいな書き方に最初からこだわるより、まず動くものを完成させることを大切にしています。出典:ベネッセ教育情報・ゲーム作りと独学の考え方
この話は、学習に近道があるという意味ではありません。小さくても一本を作る経験を重ねた先に、現在の制作活動があると見ると、地道な積み重ねが伝わります。
野田ゲーは何が面白い?ゲームのルール自体にツッコミどころがある
任天堂のインタビューで印象的なのが、勝負としての整い方と、笑えることの間で迷うという話です。たとえば『将棋Ⅱ』は、選ぶまで駒の動きが分からず、お互いにどれが王将かも分からないルール。普通の将棋を知っている人ほど、その違いが気になりますよね。
自分の王将だけ分かるようにすれば、戦略を立てる競技に近づく。でも野田ゲーとして目指す面白さは、それとは少し違う。本人は、せりふだけで笑わせるのではなく、ゲームの仕組みで笑いを生みたいと説明しています。
ここが、単に芸人の写真を貼り付けたゲームとは異なるところです。何が起きるか分からない勝負や、失敗した瞬間の反応そのものが楽しみになります。一方、実力が正確に結果へ反映される対戦を求めるなら、購入前にプレイ映像で相性を確かめたいですね。
操作を始めるまでのテンポも重視
同取材では、説明や物語を長く読ませるより、すぐ遊べるように意識しているとも語っています。お笑いライブだけでなく、番組や実況で扱われる場面も考えた設計です。見ている人が置いていかれにくいテンポも、野田ゲーらしさの一つです。
Switchの野田ゲー3作品を比較|PARTY・WORLD・MAKERの違い
| 作品 | 遊びの中心 | 注目したい点 |
|---|---|---|
| スーパー野田ゲーPARTY | 個性的なミニゲーム集 | 一人での挑戦や、その場にいる人と楽しむ遊び |
| スーパー野田ゲーWORLD | 新作ゲーム集とネット対戦 | オンライン対戦・世界ランキング |
| スーパー野田ゲーMAKER | ゲームを作る・遊ぶ・共有する | 質問に答えて作り、好みに合わせて改造できる |
名前は似ていますが、遊びの入り口が違います。「用意されたミニゲームを遊びたい」のか、「離れた友人と遊びたい」のか、「自分でも作ってみたい」のかを決めると、比較しやすくなります。
PARTYはミニゲーム集として野田ゲーの発想に触れる作品
公式サイトは『PARTY』を、一人でやり込むことも、大勢で楽しむこともできるパーティーゲームとして紹介しています。ひとつの長い物語を読み進める作品というより、違う仕組みの遊びを切り替えていくイメージです。出典:よしもとゲームズ・PARTY公式紹介
WORLDはオンライン対戦とランキングが特徴
『WORLD』の公式紹介では、オンライン対戦と世界ランキングが目玉になっています。遠くの友人とも遊べる方向へ広がった作品です。ただし、収録作すべての遊び方が同じではなく、『邪道バース』はオンライン対戦専用で、オフラインでは遊べないと明記されています。出典:よしもとゲームズ・WORLD公式紹介
一人で遊ぶ予定なら、タイトル全体の紹介だけでなく、気になる収録作の対応モードまで見ると安心です。オンラインの現在の対戦相手の多さまでは、公式の機能紹介だけでは判断できません。
MAKERは遊ぶ側から、作る側へ回れる
『MAKER』は、ジャンルや目的などの質問に答えると、ゲームができる仕組みです。吉本興業の発表では、生成後に見た目や細かな性能を調整し、他の人の作品を遊んだり、改造したりできると紹介されています。出典:吉本興業・MAKERの機能紹介
ITmediaの開発者取材によると、ゲームを組み立てる「野田AI」は、昨今の生成AIそのものではなく、ルールに基づく仕組みとして開発されています。画像素材の一部に生成AIを使ったことと、ゲーム生成の仕組みは別の話です。出典:ITmedia・野田クリスタルと後藤裕之への取材
野田クリスタルが全部一人で作った?Switch版は共同開発
独学で始めた経歴と、市販作品の制作体制は分けて知っておきたいところです。『PARTY』ではカヤックと共同で制作し、クラウドファンディングの支援者からイラストや音声などの素材も集めました。
チイコミ!の取材では、届いた素材をどう使うか考える中から、『将棋Ⅱ』や音声を使ったゲームなどが生まれたと説明しています。完成図を一人で決め、すべての素材を一人で作ったという開発ではありません。人のアイデアを受け止め、遊べる形へ組み直す発想も魅力です。
評判を調べるときは、遊ぶ人数と目的も合わせて確認
野田クリスタルさんのゲームの評判を読むなら、「面白かった」という結論だけでなく、どの作品を、誰と、どんなモードで遊んだ感想なのかを見ると参考になります。一人でじっくり遊ぶ時間と、友人と失敗を笑い合う時間では、求める楽しさが違いますよね。
この記事から合いそうな作品が見つかったら、公式のプレイ映像や商品ページで、人数・対応モード・オンライン機能の条件を確認してみてください。過去の取材に載った価格や販売本数を、現在の情報としてそのまま受け取らないことも大切です。
まとめ|野田ゲーは「作りたい」と「笑わせたい」がつながった作品
野田クリスタルさんのゲーム作りは、独学で小さな作品を作るところから広がってきました。ルール自体で笑いを生む発想と、共同開発や支援者の素材を取り込む仕組みが、野田ゲーの個性につながっています。
ミニゲームを楽しむPARTY、オンラインへ広がるWORLD、制作も楽しめるMAKER。自分の遊び方に合わせて違いを知ると、芸人さんの趣味という枠を超えた面白さが見えてきます。
セレブ論 – cereb-ron 
