鈴木亮平さんの筋肉を見ると、「いつから鍛えていたの?」「作品によって体が全然違うのはなぜ?」と気になりますよね。大きな体で圧倒する役もあれば、服が似合う細身のヒーローを演じることもあります。
肉体作りが大きく注目された転機は、2013年の映画『HK 変態仮面』です。ただし、その後も同じ筋肉を維持してきたという話ではありません。鈴木さんは、演じる人物に合わせて体格や動きまで作り分けてきました。
この記事では本人のインタビューを基に、代表的な3作品の違いを比較します。増量の数字だけでは見えない準備や、40代になって変わったトレーニングへの考え方も紹介します。
鈴木亮平の筋肉はいつから?『変態仮面』では1年かけて準備
2013年のMOVIE WALKER PRESSの取材では、『HK 変態仮面』のために1年かけて体を作ったと説明されています。当時はトレーナーをつけず、ボディビルダーの本で知識を得ながら、自分で取り組んでいたそうです。
体重を一度15キロ増やし、その後に脂肪を落として、筋肉の形が見える体へ近づけました。役作りは撮影直前の短い準備ではなく、長い期間を使った取り組みだったのですね。出典:MOVIE WALKER PRESS・『HK 変態仮面』本人インタビュー
一方、筋肉が増えれば動きまで自然によくなるわけではありません。同じ取材で、体が重くなった分、アクションを調整する難しさも語っています。鍛えた体で演技を成立させるためには、動く練習も必要でした。
本人が初めて筋トレをした日までは分かりませんが、「いつから筋肉が注目されたか」を知るなら、この作品は外せない出発点です。
筋肉の見せ方も研究していました。原作のポーズなどを集め、スタジオで自分を撮影しながら、実際にできる動きと漫画の表現の違いを確かめたそうです。鍛えるだけでなく、カメラの前でどう見えるかまで練習した点にも、俳優としての準備が表れています。
3作品を比較|鈴木亮平は毎回同じ体を目指していない
| 作品 | 演じた人物 | 体作りの方向性 |
|---|---|---|
| 『HK 変態仮面』(2013年) | 色丞狂介/変態仮面 | 筋肉の形を見せ、独特のポーズやアクションを表現 |
| 『俺物語!!』(2015年) | 剛田猛男 | 大柄で頼もしい高校生の外見へ近づける |
| 『シティーハンター』(2024年) | 冴羽獠 | 筋肉を保ちつつ、細身でシャープに戦える体 |
どれも「筋肉がすごい」と話題になる作品ですが、並べてみると狙いは違います。筋肉を見せること、大きな体格そのものを人物の特徴にすること、服を着た姿と動きの鋭さを両立すること。役によって必要な外見が変わるのです。
同じ俳優が演じていても、どの作品の写真を見るかで印象が違うのは当然かもしれません。現在の体重を知りたいときに、昔の撮影時の数字をそのまま当てはめることはできません。
『俺物語!!』の30キロ増量は、筋肉が30キロ増えた話ではない
『俺物語!!』で演じた剛田猛男は、屈強な体と優しい心を持つ高校生です。鈴木さんは2015年のシネマトゥデイの取材で、原作の物語が主人公の外見を前提に成り立っているため、見た目を近づけることが欠かせなかったと話しています。
よく紹介される「40日で30キロ増量」という数字は、その前に『天皇の料理番』の役作りで大きく体重を落としていた状態からの変化でした。普段の体型に、短期間で筋肉だけを30キロ足したという意味ではありません。数字の大きさだけでなく、前の役から次の役へ移る流れと一緒に見る必要があります。出典:シネマトゥデイ・『俺物語!!』本人インタビュー
この取材では、次の医師役に向けて体を戻していることも語っていました。ひとつの役の完成形が、そのまま俳優の日常の体になるわけではないことが分かります。
原作ファンに失礼なものを作りたくなかった
鈴木さんは、原作を好きな人がすでにいる作品だからこそ、その人たちのイメージを裏切るものにしたくないという思いも明かしています。体格を変える行為だけを目的にしたのではなく、見ている人が猛男として受け止められる外見を目指したのですね。
大きな体に驚く場面と、不器用な優しさが伝わる場面。その両方を成立させる準備だったと考えると、単なる増量記録よりも役作りの意図が見えてきます。
次の『変態仮面』では、増やした体から脂肪を落とした
2016年のオリコンの取材では、『俺物語!!』の撮影終了から約1カ月後に、『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』の撮影へ入ったと説明しています。
その際は、増やした筋肉を保ちながら脂肪を落とせるよう、撮影のタイミングを調整してもらったそうです。本人は、毎回こうした調整があるわけではないことも付け加えています。体作りは本人の努力に加え、作品のスケジュールとも関わる準備でした。出典:オリコン・続編の体作りと撮影時期
また、肉体改造が必要な作品ばかりを好んで選んでいるわけではないとも話しています。大切なのは、体を変えてでも挑みたい作品か、いまの自分が取り組むべきかという判断。筋肉が鈴木さんの仕事のすべてではないことも、押さえておきたいですね。
『シティーハンター』では、大きさよりシャープな横顔と動き
冴羽獠を演じた『シティーハンター』では、猛男とは違う体を目指しました。TVガイドWebの本人取材では、獠の横顔を重視し、あごの輪郭線を出すために体を絞ったと説明しています。ただし、筋肉を大きく落としたくはなく、細くシャープに戦える体へ調整していました。出典:TVガイドWeb・冴羽獠のビジュアル作り
ジャケットを着て街に立つ姿と、戦う場面で見える身体能力。その両方が獠らしく見える必要があったのですね。裸になったときの筋肉だけを見るより、衣装を着た全身のバランスや横顔にも注目すると、工夫を感じられます。
原作との出会いは、小学生の頃のアニメ
同じ取材では、子どもの頃にアニメの再放送を見て好きになり、漫画を小遣いで少しずつ買い集めたと話しています。『シティーハンター』は、表現の世界へ関心を持つきっかけになった特別な作品でもありました。
長く親しんできた人物だからこそ、「この筋肉があれば完成」という一部分では決められなかったのでしょう。鈴木さん自身が抱いていた獠のイメージが、体の細部を考える土台にもなっていたと受け止められます。
筋トレや食事の基準は?体脂肪率の数字より役に見えること
2024年のVOGUE JAPANの取材で、鈴木さんは体重や体脂肪率より、役に見えるかどうかを大切にしていると話しています。衣装との釣り合いや顔の輪郭、動いた姿まで含めた判断です。
同じ取材で食事やトレーニングについても語っていますが、それは本人が試行錯誤してきた方法です。すべての役で同じ食事や運動を続けた、という話ではありません。出典:VOGUE JAPAN・体作りの判断基準
ネットで見かける体脂肪率や重量の数字も、いつの作品のために語ったものかを確認したいところです。今回の取材資料から、現在の体脂肪率や、曜日ごとの種目・回数がそろった固定の筋トレメニューまでは特定できませんでした。
40代で変わったこと|鍛える時間と回復のバランス
以前は撮影の後にジムへ行き、翌朝また撮影に向かう生活でも問題がなかった一方、40代では翌日のパフォーマンスに影響を感じるようになったと、VOGUEの取材で話しています。トレーニングだけでなく、睡眠や回復に使う時間も見直す必要があるという考えでした。
また、美的のインタビューでは、トレーニングを生活の一部、自分と向き合う時間と表現しています。40歳の壁を感じても、挑むことが自信になり、ほかのことにも前向きになれるそうです。出典:美的・40代の変化とトレーニングへの思い
完璧な食生活しか送らない人というわけでもなく、甘い物、特に餅系のお菓子も好きだと明かしています。役に向けて徹底する時間と、一人の人間としての好み。その両方を知ると、筋肉の印象だけより身近に感じられますね。
まとめ|鈴木亮平の筋肉は、演じる人物に合わせて変わる
鈴木亮平さんの肉体作りは、『変態仮面』で注目され、その後も役に応じて変わってきました。『俺物語!!』の大柄な姿と、『シティーハンター』の細身の体は、同じ完成形を目指したものではありません。
数字や筋肉の大きさだけでなく、人物としての見え方や動きまで考えるところに、鈴木さんの役作りの面白さがあります。俳優の体作りを続けて読みたい方は、大沢たかおさんの王騎役に向けた増量とトレーニングもあわせてどうぞ。
セレブ論 – cereb-ron 
